好奇心とユーモア全開の、胸躍るルポエッセイ!
人類史の最先端から秘宝館まで、個性あふれる博物館を探検!
好奇心とユーモア全開の愉快なルポエッセイ。
博物館が大好きな著者が、興味のおもむくまま、全国のおもしろそうな博物館を訪問。
まじめに、ときに妄想を膨らませつつ、お宝や珍品に迫ります。
「なぜ、こんなにたくさん集めなすった!?」という著者の素朴な疑問に答えてくれるのは、
慎み深くも超キャラ立ちした学芸員さんたち。
話はついつい脱線し――。
人類史、鉱物、漫画、SM、服飾、地場産業、伝統工芸etc、
さまざまな世界の魅力を、著者の視点を通じて愉快に楽しめます。
カラー写真も多数収録。
実業之日本社創業120周年記念作品。
【◎この本でぐるぐる旅した博物館】茅野市尖石縄文考古館(長野)、国立科学博物館(東京)、
龍谷ミュージアム(京都)、奇石博物館(静岡)、大牟田市石炭産業科学館(福岡)、
雲仙岳災害記念館(長崎)、石ノ森萬画館(宮城)、風俗資料館(東京)、
めがねミュージアム(福井)、ボタンの博物館(大阪)、
書き下ろし「ぐるぐる寄り道編」熱海秘宝館/日本製紙石巻工場/岩野市兵衛さん。
美術館にはこれまで展示内容によって行ったことがあります。博物館にも関心はありました。
行ったことがあるのは近所の美術館だけで専門の博物館はなかったので、興味深かったです。
博物館を言葉だけで紹介するのはとても難しいことですが、そこはさすがに三浦しをんさん。
軽快なタッチでどんどん読み進めることができました。気がつけば、あっという間に読了。
適度に取材した際の写真掲載もありますので、物のサイズなどがよくわかります。
現場でのビジュアルの文章力が素晴らしいので、イメージがどんどん膨らんでいました。
とても可笑しくて吹き出しそうになることもあり、場所によっては必死に堪えました。
好奇心旺盛な姿勢が一貫しているので、どの博物館の様子も魅力的に描かれています。
子供でも十分楽しめますが、秘宝館など大人な内容も含んでいるので薦める際には要確認。
訪問先のジャンルが幅広いので、ふむふむ唸ったり、ゲラゲラ笑ったりと楽しい読書でした。
予備知識がなくても楽しめます。特に人と人とのやりとりがライブ感があって面白いです。
様々な物を見て説明を読むのが普通なので、学芸員さんならではの話が新鮮です。
博物館の紹介本としての完成度が高いのはもちろんですが、もし博物館に興味がない方でも、
三浦しをんさんのエッセーとして読んで充分楽しめる内容になっていると思います。
今回読んだことで機会があったら、いろいろあちこち訪れてみたくなりました。
「ぐるぐる博物館」三浦しをんさんのエッセイはやっぱり最高です。

楽天からも購入できます。

「ぐるぐる博物館」三浦しをん
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