人の家の不幸に群がって、あなたは恥ずかしくないんですか?
週刊誌は、空振りやムダの積み重ねで出来ている。
手を抜いたら、あっという間に記事の質が堕ちる。
未解決の殺人事件にアイドルのスキャンダル写真―ビビリながら、
日本の最前線をかけめぐる日向子24歳!
この私が週刊誌記者になって、スキャンダルを追う!?
「週刊千石」に異動した新人女子部員が恐る恐るタレントのスキャンダルや事件取材に奮闘!
リアリティ満載・感動のお仕事小説。
週刊誌の女性記者を主人公とした、連作もののお仕事小説の先入観で読み進めました。
フィクションですが、ああこうやって週刊誌は作られているんだと素直に思える内容です。
取材記者の仕事への意識や週刊誌への見方が、多少変わらざるをえなくなりそうです。
やや現実味には欠けるのでしょうが、その世界を知らない人間として勉強になりました。
お仕事小説がメインですが、ミステリー的な要素も、しっかりと織り込まれています。
殺人事件のストーリーも面白く、週刊誌を作る人たちの思いや苦労がリアルに伝わります。
仕事への取組や考え方を通じて主人公が成長していく姿は取材意識の高さや矜持に現れます。
それがミステリーとも上手く絡まり、よく仕上がっています。微笑ましく好感を持てました。
週刊誌記者のお仕事本としては、リアリティが薄く、たぶん現実よりゆるい気がします。
でも、善良な感じのヒロインが頑張ってるのは読んでいてとても気持ちが良いものです。
取材記者に限らず、働くこととは何か。そして仕事への意欲。責任感。価値。仕事仲間。
色々な切り口があり、ミステリー要素も加味された、とても出来のいいエンタメ小説。
マスコミ業界への就職を考えている方には、ぜひ一読して現場の空気を感じて欲しいです。
もちろん週刊誌の製作現場を覗き見たい人にも、うってつけの一冊。読後感も良いです。
「スクープのたまご」大崎梢さんの、マスコミ業界探検に一役買ってくれるお仕事小説です。

楽天からも購入できます。

「スクープのたまご」大崎梢
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スクープのたまご 大崎梢
人の家の不幸に群がって、あなたは恥ずかしくないんですか?週刊誌は、空振りやムダの積み重ねで出来ている。手を抜いたら、あっという間に記事の質が堕ちる。未解決の殺人事件にアイドルのスキャンダル写真ービビリながら、日本の最前線をかけめぐる日向子24歳!
【目次】
取材のいろは/タレコミの精度/昼も夜も朝も/あなたに聞きたい/そっと潜って/正義ではなく...
大手出版社である千石社を舞台のお仕事小説第2弾、今回は週刊千石という、この作品の版元である文春を元ネタに考えるとイメージしやすい週刊誌に入社2年目でイレギュラーで異動させられた地味で童顔な信田日向子を主人公にしたものになります。
未解決な事件であるとか、スキャンダルを追うという結構物騒な週刊誌、出版社に勤務が決まっても一番縁遠く自分は絶対に行きたくないと思っていたのに、PR誌である、セ...
人の家の不幸に群がって、あなたは恥ずかしくないんですか?
週刊誌は、空振りやムダの積み重ねで出来ている。
手を抜いたら、あっという間に記事の質が堕ちる。
未解決の殺人事件にアイドルのスキャンダル写真―ビビリながら、
日本の最前線をかけめぐる日向子24歳!
内容(「BOOK」データベースより)
ゆる~く。
本書は週刊誌の新米女性記者の活躍を描いた作品。
お仕事小説にして...
スクープのたまご -
週刊文春がモデルだったりする?
感想はこちら⇒くりきんとんのこれ読んだ
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