「陽気なギャングは三つ数えろ」伊坂幸太郎

絶体絶命のカウントダウン!
史上最強の天才強盗4人組に強敵あらわる!
嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女――
180万部シリーズ待望の最新作!

陽気なギャング一味の天才スリ久遠は、消えたアイドル宝島沙耶を追う火尻を、暴漢から救う。
だが彼は、事件被害者のプライバシーをもネタにするハイエナ記者だった。
正体に気づかれたギャングたちの身辺で、当たり屋、痴漢冤罪などのトラブルが頻発。
蛇蝎のごとき強敵の不気味な連続攻撃で、人間嘘発見器成瀬ら面々は断崖に追いつめられた!
必死に火尻の急所を探る四人組に、やがて絶体絶命のカウントダウンが!
人気シリーズ、九年ぶりの最新作!

陽気なギャングシリーズは、伊坂幸太郎作品の中でも大好きなシリーズです。
会話のテンポが良く、エンターテイメント性があるので引き込まれる人も多いと思います。
いつのまにかの九年ぶりの三作目ということで期待を膨らませながら読みました。
前作を読んでかなり時間が経っていましたが、四人の軽快なやりとりが昔のままでした。
ですので、読み始めたらすぐにいつものメンバーが私の中に帰ってきました。
三作目も変わらずテンポ良く、キャラクター設定が面白く、スリルもあり、犯罪者である
銀行強盗が主役なのに何故か正義もあって、楽しくラクに読める作品です。
事件に巻き込まれてしまう四人の試行錯誤や四苦八苦する様は、サスペンス風味も。
いつもと勝手が違う展開で悪党に翻弄される四人の姿にハラハラしながら読み進めました。
読んでいてドキドキしつつも、このメンバーなら大丈夫という安心感がある不思議な感覚。
また、セリフが面白く、こんなに笑える要素が詰まっているというのを忘れていました。
そして何気ない部分に伏線を張って、どこかに出てきて繋がる持ち味が今回も秀逸です。
まだまだ読み終わりたくないと思いながらも一気に読んでしまいました。
ブレのない世界観とキャラクターで、シリーズ通して読後感が爽やかですっきりできます。
個性あふれる登場人物は、みんな魅力的で、読み終えてすぐに彼らに会いたくなりました。
「陽気なギャングは三つ数えろ」伊坂幸太郎さんの大好きなシリーズ。４作目が楽しみです。

陽気なギャングは三つ数えろ (ノン・ノベル)

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陽気なギャングは三つ数えろ 長編サスペンス （Non　novel） [ 伊坂幸太郎 ]

「陽気なギャングは三つ数えろ」伊坂幸太郎