「雪煙チェイス」東野圭吾

殺人の容疑をかけられた大学生の脇坂竜実。
彼のアリバイを証明できる唯一の人物
―正体不明の美人スノーボーダーを捜しに、
竜実は日本屈指のスキー場に向かった。
それを追うのは「本庁より先に捕らえろ」と命じられた所轄の刑事・小杉。
村の人々も巻き込み、広大なゲレンデを舞台に予測不能のチェイスが始まる!
どんでん返し連続の痛快ノンストップ・サスペンス。

東野圭吾さんの文庫書き下ろしでおなじみの、雪山シリーズ第三弾です。
冤罪の容疑をかけられた主人公がアリバイを証明するため証人の「女神」を探す話です。
生き生きした人物描写と人間関係の説明で、とても読みやすく、話に引き込まれていきます。
女神を探して主人公が奔走し、警察も主人公を追い詰めいていく展開にハラハラしました。
ポップな感じで話が展開していくので、重い話が苦手な方にもおすすめできると思います。
最後の１００ページは畳み掛けがすごくて、どうなるのかドキドキしながら読みました。
ウィンタースポーツを愛する方ならきっと楽しめるでしょう。難しい内容を期待する人には
物足りないかもしれませんが、読み終わった後はとても爽快感を味わえました。重厚な
東野圭吾作品好きの方には低評価かもですが、普通の小説としてはすごく面白いと思います。
「雪煙チェイス」東野圭吾さんの雪山シリーズ。軽快なコメディ色に笑えるミステリーです。

雪煙チェイス (実業之日本社文庫)

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