粋な提案
読書の喜び、ご一緒に。本の書評・ブックレビューです。
武士道シックスティーン 誉田哲也

イラストは長崎訓子。デザインは池田進吾(67)。書き下ろし。
心は剣豪・兵法者、『五輪書』が座右の書、全中二位でも負けが悔しい磯山香織。
区民大会で無名選手にまさかの敗北。
勝者は…長く構えられること、上達や自分の成長がうれしい西荻早苗。
そんな相反するふたりは進学した東松学園高校剣道部で再会―。
短く交互に入れ替わる語り口。ハードボイルドと日記風でメリハリ。
軽快なテンポで楽しく読めました。
あるのは生と死、斬るか斬られるか、勝ちに拘る剣道エリートの剛の香織―
まっすぐな気性は、まるで武士になりきってて面白いです。
かたくななところは似てるみたいでわかるような気持ちも。
一方、日本舞踊から転身し独特の足捌きをする、勝敗に嵌まりたくない柔の早苗―
素直で己のペースを保ち周囲と調和している姿勢は、少しうらやましさも。
活き活きしているふたりのキャラクターが楽しい。香織の父・兄・桐谷先生・たつじい。
早苗の父の肇、姉の緑子。顧問の小柴先生、上級生の村浜、河合…
出番が少なくても強い印象を残す登場人物たち。
なんのために剣道をやっているのか意味を見失う香織。
チームで戦うことの軋轢が迫る早苗。
挫折や苦悩、葛藤や迷いを越えて成長するふたりが愛おしいです。
真っ直ぐな清々しい青春小説でした。
試合の臨場感が伝わってきました。
スポーツ全般が苦手な私も剣道にすごく興味が持てました。
時折挟まれるイラストが理解をアシスト。
栞が紅白一本づつで笑えます。昨年は陸上が人気でしたけど今年は剣道がブームに?。
仲良くなりたい時はミスド?。そして妄想開始…。
奈良女学館の堀田イト(by「鹿男あをによし」)との対戦が見たくなりました。
東京の試合ならイトの応援に、実は親戚だった堀田家の人たち(by「東京バンドワゴン」)が
ガルウイングトラックで乗りつける、なんて(笑)。
そして、相手は香織か早苗か…迷ってます。ご意見をどうぞ。
他・は行の作家 | コメント(26) | トラックバック(20) | ↑ページトップ
この記事へのコメント
BEE | URL | 2007/08/16 (木) 12:49
TB&コメント遅れは、BEEさんのサイトに理由が書いてあったので大丈夫ですよ。PCの具合、よくなりました?。お気遣い、うれしいです。
紅白の栞は始め人物別にしたら絡まっちゃったので、前半と後半で使い分けしました(笑)。
堀田イトちゃんとの対戦に賛成意見ありがとうございます。見てみたいですよね〜。どちらと先に試合するかも気にかかってます。
藍色 | URL | 2007/08/18 (土) 00:35
表紙が気に入って図書館で借りてきました〜。
紅白の栞、かわいかったですねぇ。まぁ、ふだん栞は使わないので、あまり関係ないんですが…。(笑)
まだ『鹿男あをによし』を読んでいないので(予約中)、堀田イトちゃん、楽しみにしてます。
mint | URL | 2007/09/05 (水) 10:37
表紙がいい感じです。紅白の栞、細くて可愛くて凝ってましたね。
あ、『鹿男あをによし』まだだったんですね。ネタバレでごめんなさい(でも表紙に剣道着姿で出てますけど、笑)。堀田イトちゃんの活躍、お楽しみに。
藍色 | URL | 2007/09/06 (木) 13:40
剣道に無縁でも分かりやすかったし、すんなり入っていけましたね。
香織が夜の公園で「つらいって言えばよかった」ってシーン泣きました。それになにに勝ちたかったのか、なにを求めていたのか、本人は忘れてたけど、全然無理のない展開で、すんなり染みました。
泣けた自分にも清々しい気分で読み終わりました。
じゃじゃまま | URL | 2007/09/09 (日) 12:42
剣道に興味も関心もなくても、いつの間にか馴染めましたね〜。
香織の夜の公園の場面、読んでて切なかったです。それまでのことが過不足なく書かれていたので、素直に伝わってきました。
読後の爽やかさが印象的でした。
藍色 | URL | 2007/09/10 (月) 02:55
紅白の栞ひも可愛かったですね。
ただせっかくなのでちゃんと使えるようなお話だったら良かったのにとか思ってたので、パートごとに挟むというのは目からうろこ。
なるほどなるほどでした。
まあ、実際はそんなに途切れ途切れに読まないんですけどね(^_^;)
剣道、かっこよかったですね。ちょっとやってみたくなったりして。
ちきちき | URL | 2007/09/18 (火) 21:29
こんばんは。紅白の栞ひも、出版社の工夫なのでしょうか。記憶に残りますね。
剣道、かっこよかったですよね〜。でもたぶんついていけないので興味は日本舞踊に(笑)。
ドラマ化されたらエンディングは、来生たかおさんの「夢の途中」ですね。歌われるのはどなたでしょう?。
藍色 | URL | 2007/09/20 (木) 03:47
最初から最後まで楽しんで読むことが出来ました。
イラストでの用語の解説など細かいことろも気が効いていて、理解しやすかっですね。
堀田イトとの対戦、応援席には堀田家の面々。
白熱した試合展開と賑やかな応援が楽しめそうです。
想像するだけでニヤニヤしてきちゃいますね〜。
対戦相手は…う〜ん、難しい。
香織も早苗も甲乙付けがたいです〜。
エビノート | URL | 2007/10/09 (火) 22:54
縁遠い題材の剣道でしたけどイラスト解説もあって最後まで楽しめましたね。
堀田イト戦、楽しく妄想されたみたいでよかったです。相手は香織からでいかがでしょう?。
藍色 | URL | 2007/10/10 (水) 14:01
素敵な本でしたね。内容もなることながら、栞や挿絵など細かい所まで気を配っていてv
「鹿男あをによし」まだ未読なので、楽しみです。私も妄想が止まらないかも〜www
TBさせていただきました。
花梨 | URL | 2007/12/10 (月) 09:58
ふたりの個性と成長が素敵でしたね。栞や挿絵で親しみを持たせる工夫、感心しました。
「鹿男〜」未読でした?。楽しいですよ〜。読むきっかけになったらうれしいです。
藍色 | URL | 2007/12/11 (火) 03:11
紅白の栞が入っていたんですね。
図書館で借りたので知りませんでした。
本屋さんでみてこようかな。
表紙は二人の雰囲気がでていてかわいいですね。
青春で爽やかでしたね。
あをによしは未読(積読)なので年末年始にでも読めたらいいなあ。
表紙や栞、挿絵など内容を伝え、楽しませる工夫が凝らされていました。
ふたりそれぞれの悩みと克服が爽やかな青春ストーリーでしたね。
「鹿男あをによし」妄想がつっ走ってて失礼しました。レビュー楽しみにしています。
藍色 | URL | 2007/12/20 (木) 04:29
剣道の試合は、臨場感があったし、少女たちが剣道を通して成長していく姿がいいですね。
読んでくださってありがとうございます。喜んでいただけて嬉しいです。
臨場感ある試合場面の迫力や剣道を通しての交流・成長がよかったですよね〜。
藍色 | URL | 2008/01/09 (水) 14:10
剣道青春物語、面白かったですねぇ〜!
対照的な二人が、成長していくところ、王道なんだけど、とてもわくわくしました。
こういうサッパリとした勢いのある物語、私は大好きです。
対照的な香織と早苗、それぞれの成長にわくわくドキドキ、とても面白かったですね。
「サッパリとした勢いのある物語」上手な表現にうっとり。私も大好きです。
藍色 | URL | 2008/02/26 (火) 03:08
私も、万城目さんが「武士道セブンティーン」で帯のコピーを書かれた時から、イトちゃんとの試合妄想しとったんです〜!!(私は香織ちゃんとの試合が特に見たい)
っていうことを、ポップに書いてもよろしいでしょうか?
特許みたいなもんありますか?
栞の使用法、まったく気づきませんでした・・・一本にして一円でも安くしろ!! 邪魔だ、DNAらせんみたいにねじねじしたろか、みたいなことしか思いつかなかったです・・・
牧場主 | URL | 2008/07/28 (月) 15:05
いらっしゃいませ。本屋さんで文芸を担当されてるのですね。
「武士道セブンティーン」の帯を万城目さんが!。同じ妄想うれしいです(笑)。
ポップ書かれて大丈夫ですよ。サイト紹介してもらえたら後ろ盾になれるかもです。
二本の栞には、たぶんこういう意図?って思ったのでした。
藍色 | URL | 2008/07/30 (水) 03:03
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます| | 2008/08/01 (金) 16:47
紅白の栞、すごく凝ってますよね。
最初、二人同時に読んでもそれぞれが栞を使えるように…なのかと思ってしまいました(笑)
剣道一筋の磯山が愛おしいです。
藍色さんが書いていらっしゃるとおり、脇役もなかなかなんですよね。
次、楽しみです。
なな | URL | 2008/08/18 (月) 23:26
紅白の栞、その使い方もアリです(笑)。
磯山の思い入れが、純粋でいいですよね。
続編は脇役にもご注目を、です。
藍色 | URL | 2008/08/20 (水) 04:48
面白かったですね
こんばんは。初誉田作品読みました。
新聞で、セブンティーンの書評が載っていて、面白そうでまずこちらを。
堀田イトとの対決、面白そうですね。(って、まだドラマだけで読んでいないのですが)
急いで、セブンティーンも読みたいです!
percy | URL | 2008/08/25 (月) 21:06
私も初読みでした。面白かったですね。
堀田イト戦、密かに期待しています。セブンティーンもお楽しみに。
藍色 | URL | 2008/08/27 (水) 02:57
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