「マスカレード・ナイト」東野圭吾

【第一弾『マスカレード・ホテル』映画化決定! 2019年公開予定】
累計300万部突破 「マスカレード」シリーズ最新作

若い女性が殺害された不可解な事件。警視庁に届いた一通の密告状。
犯人は、コルテシア東京のカウントダウンパーティに姿を現す!?
あのホテルウーマンと刑事のコンビ、再び。

マスカレードシリーズは全て既読です。前2作を読んでから読むと良いと思います。
全体的にテンポよく、読みやすく面白かったです。
事件解決をめざす新田刑事とコンシェルジュになった聡明な山岸のやりとりが絶妙。
シリーズテーマ、人はみんな仮面を被っている…が今作はよく描かれていたと思います。
時間との勝負のタイムリミット式ミステリー。ハラハラドキドキしながら読みました。
今作は前作よりも、ミステリー自体の複雑さが増していると思います。
本筋のミステリー解決に、背景と思われていたホテルの人間模様が絡んできます。
群像劇っぽい構成に引き込まれます。どんどん物語が加速していく感じは大好きです。
ひとつの事件が様々な事柄と関連しながら帰結へと集約されていく過程が素敵です。
ページをめくる手が止まらない程。全てが伏線として心地よく収束していく流れは流石。
ひとつひとつの小さな話が最終的にひとつの結末に繋がっていくのが、お見事です。
新田、山岸、能勢の人間的魅力がアップ。魅力的なキャラクターも増えました。
個性ある人物も無理なく登場し、違う視点のプロフェッショナルだったりで面白いです。
予想外の犯人、ドキドキしながら読了しました。素晴らしい作品でした。
主役二人が恋愛に進展せず謎解きと各々の仕事に集中しているのが小気味良いです。
「マスカレード・ナイト」東野圭吾さんのシリーズ以外の次回作にも期待しています。

マスカレード・ナイト

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マスカレード・ナイト / 東野圭吾 ヒガシノケイゴ 【本】

「マスカレード・ナイト」東野圭吾