装幀は岩郷重力+WONDER WARKZ。
初出「野性時代」「ザ・スニーカー」+書き下ろし。
古典部シリーズ四作目。連作短篇集。
省エネ主義の語り手、折木奉太郎は神山高校入学後、
他に誰もいなかった古典部に入部。
教室に閉じ込められていた謎を知りたがり、押し切られ
考えを捻らされた千反田えるに、奉太郎と同じ中学の
福部里志、伊原麻耶花も古典部に。
入部直後の噂、一学期の授業進度、夏休み合宿、
二学期の校内放送、正月の恐るべき密室、
三学期のバレンタインデー、春休みの「生き雛」行列まで、
古典部メンバーが出会った数々の謎を描きます。
いいコンビネーションで雑学に詳しく時に深意を語る里志、
腐れ縁(?)で怒りが怖い麻耶花、
無類の好奇心を発揮する千反田える。
個性的なメンバーと奉太郎との会話のやりとりが面白かったです。
不思議の解決を求めるえるを拒絶できない奉太郎。
推理にこだわりながら、必ずしも真相を提示するのではなく、
えるの納得する解決を最優先に考える思いやりが素敵(ネタバレ!)。
非凡な、姫を守るナイトあるいは世話役に感心。
チタンダエル(p64)と千反田+和服=寒さ(p332)で笑いました。
夏から冬への伏線が秀逸。
最後の話で奉太郎の心の微妙な変化、
えるの思いや成長も垣間見えた気がします。
『女郎蜘蛛の会』どんな活動内容なんでしょう?。
そして「女帝」事件の顛末は?次の事件は?
「わたし、気になります。」(笑)
目次:やるべきことなら手短に/大罪を犯す/正体見たり/
心あたりのある者は/あきましておめでとう/
手作りチョコレート事件/遠まわりする雛
関連情報 米澤穂信の読了本
・・
春期限定いちごタルト事件 米澤穂信・・
夏期限定トロピカルパフェ事件 米澤穂信・・
犬はどこだ 米澤穂信・・
ボトルネック 米澤穂信・・
インシテミル 米澤穂信遠まわりする雛
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米澤 穂信 遠まわりする雛古典部シリーズ、短編集。最初は初顔合わせから幾日も経っていないときから始まり、最後は春の季節を迎えています。雑誌掲載6編に書き下ろし兼表題作「遠まわりする雛」収録。・やるべきことなら手短に豪農千反田の一人娘・え
米澤先生のHP汎夢殿より入学直後、まだ何もかもが不安定だった頃。「やるべきことなら手短に」。一学期、「だべり」以外のなにものでもない、どうでもいい放課後。「大罪を犯す」。夏休み、コネを使って、古典部は温泉宿にタダで泊まります。山奥で夏合宿! 「正体見たり」
遠まわりする雛米澤 穂信 角川書店 2007-10売り上げランキング : 734Amazonで詳しく見る by G-Tools内容説明神山高校で噂される怪談話。放課後の教室に流れる奇妙な校内放送。摩耶花が作ったチョコの消失事件……。「省エネ少年」折木奉太郎たち古典部のメンバーが遭遇する
まずはこの本の作者、米澤穂信氏。そして、書泉ブックタワーさん。優しく教えてくださった有隣堂のお姉さん。本当にありがとう。さて、この本を手に入れるまでの物語は別記するとして。(-_-メ)1000難あって、1001難。無事に発売日に買う事が出来ましたよ。ええ、僕
遠まわりする雛(2007/10)米澤 穂信商品詳細を見る『遠まわりする雛』 米澤穂信<古典部シリーズ>の最新作、第4作目。最初に3作目を読み、惚れこんで、今年の読書信条に反して...
遠まわりする雛米澤 穂信ついこの間「クドリャフカの順番」を読んだばっかりなので、よく知ってる友人に会ったような気分。やっぱり「古典部」いいなぁ。いつものようにえるの「気になります」に省エネホータローが引きずられる訳ですが、4月から次の3月まで旅行に行った
米澤穂信さんの古典部シリーズ第4弾『遠まわりする雛』です。古典部シリーズとは、名探偵の素質を持ちながらも「省エネ」をモットーにする主人公・折木奉太郎。普段は大人しいのに気になることがあると止まらないヒロイン・千反田える。三つの部を掛け持ちする趣味人、福部
今日読んだ本は、米澤穂信さんの『遠まわりする雛』です。
神山高校に入学し、心ならずも古典部に入部してしまった折木奉太郎。「やらなくてもいいことなら、やらない。やるべきことなら手短に」をモットーとする省エネ主義者の奉太郎だが、福部里志、伊原摩耶花、そして千反田えるといった仲間たちは、彼に安息の時間を与えてく
『十月三十一日、駅前の巧文堂で買い物をした心あたりのある者は、至急、職員室柴崎のところまで来なさい』 (本文「心あたりのある者は」より) 「古典部」シリーズの最新作であり、七つの短編からなる短編集です。このシリーズは日常の謎を扱っていて、いろいろなアプ
古典部シリーズ最新作です。いや~、安定感。読む側も、なじみの友達に会う感覚で、お話にするっと入っていける。相変わらずの省エネ奉太郎と、お嬢様える。軽い里志に賑やかな伊原・・。それでいてサザエさんみたいに時間の進まない世界・・ではなくてこの物語の中で、ゆる
遠まわりする雛 米澤 穂信 角川書店 (2007/10) 単行本: 354ページ 待ってましたの「古典部」シリーズ最新刊。大好きなシリーズなので心ウキウキと読み始める。やっぱり米澤さん面白いな~血を流さない。殺人が起こらない。高校生の主人公たちが学校生活を過ごす中で遭
遠まわりする雛 米澤穂信/角川書店
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「遠まわりする雛」米澤穂信
省エネ奉太郎の神山高校入学からの1年。
やるべきことなら手短に/大罪を犯す/
正体見たり/心あたりのある者は/
あきましておめでとう/
手作りチョコレート事件/遠まわりする雛
の7編。
古典部シリーズ その4
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遠まわりする雛
「やるべきことなら手短に」
4月。里志から「神山高校にもあった七不思議 その二」音楽室に出た幽霊のを聞いた奉太郎。丁度そのとき、千反田がやってくる。嫌な予感がした奉太郎は千反田に一つ目の七不思議の話を持ち出す。
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遠まわりする雛
■やぎっちょ読書感想文
える・・・L?・・・探偵か?
ヒロイン(と言っていいのかな)の名前、千反田える。L?探偵か?と思ったら(いや、思ってないけど)主人公折木奉太郎が探偵でした。といっても探偵業ではなくて高校1年生。
いや、ちょっと
遠まわりする雛 米澤穂信
神山高校で噂される怪談話、放課後の教室に流れてきた奇妙な校内放送、摩耶花が里志のために作ったチョコの消失事件―“省エネ少年”折木奉太郎たち古典部のメンバーが遭遇する数々の謎。入部直後から春休みまで、古典部を過ぎゆく一年間を...
これ今週末図書館に取りに行く本の中で一番楽しみにしている本です。
期待通り面白そうでより楽しみになってきました。
秋期限定も早く出て欲しいなと切望してます。