装丁は片岡忠彦。書き下ろし。
異世界の町、穏に住む少年・賢也は姉の失踪後、
物の怪「風わいわい」に取り憑かれます。
ある秘密を知り町から逃れた先には…。
穏の慣習、雷季、風わいわい、墓町、闇番、鬼衆など魅力的な設定。
穂高や遼雲など生き生きとした登場人物。
加えて丁寧な風景の描写に、穏で暮らしているような気分に。
残酷な場面もありましたが先が気になって読み進みました。
賢也がどうなるのか、結末まで飽きさせない展開。
ホラー、ミステリー、冒険といろいろな要素を含んだ異世界伝奇ファンタジー。
この物語も幻想的で美しい世界観。
伏線の回収も上手で面白かったです。
迷子の時は風わいわいに案内してほしいです(危険?笑)。
早田浩司の正体?が気になります。
関連情報 恒川光太郎の読了本
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雷の季節の終わりに恒川 光太郎
雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)恒川 光太郎

雷の季節の終わりに 恒川光太郎
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雷の季節の終わりにposted with amazlet on 07.01.15
前作『夜市』では、その表題作でも、一緒に収録されていた「風の古道」でも、現実の世界のすぐ隣にある異世界を物語に取り込み、少し淋しげで、また静謐な世界観を作り上げていた作家恒川光太郎。今回も同様の世界を描く。しかししかし、その世界の奥は深く、こんな比較は
異世界の小さな町、穏(おん)で暮らす少年・賢也。「風わいわい」という物の怪に取り憑かれている彼は、ある秘密を知ってしまったために町を追われる羽目になる。風わいわいと共に穏を出た賢也を待ち受けていたものは-? つわり初期に読んだ本。2006年12月下旬か年が明けた頃
『雷の季節の終わりに』恒川光太郎(角川書店)現世から隠れて存在する小さな町・穏で暮らす少年・賢也。彼にはかつて一緒に暮らしていた姉がいた。しかし、姉はある年の雷の季節に行方不明になってしまう。姉の失踪と同時に、賢也は「風わいわい」という物の怪に取り憑かれ
『夜市』で第12回日本ホラー小説大賞を受賞した恒川光太郎、待望の受賞第一作。
雷の季節の終わりに(2006/11)恒川 光太郎商品詳細を見る現世から隠れて存在する小さな町・穏で暮らす少年・賢也。彼にはかつて一緒に暮らして...
公開はいつになるか分かりませんが、この記事を書いている今現在は6日の深夜、いやもう日付は変わって7日になります。草木も眠る丑三つ時とまではいきませんが、冬の深い闇が外を包んでいます。
そして折からの低気圧の影響で台風並の強風が吹き荒れ、窓が軋み、近所の...
少年の日、僕にとっての雷の季節とは、
梅雨という季節の終わりであり、
夏という季節の幕開けでもあった。
松原の先の海へと落ちていく稲光と
稲光からほんの僅かに遅れて届く轟音は
まさに雨の季節との決別であり、
巡り来る真夏との融合だった。
稲妻はどこ...
初めて恒川氏の長編読んだ。なるほど、今まで彼の書く不思議な空間の物語、是非長編で味わいたいと思っていたけど、こうなるのか。 日本ではない、そしてちょっとずれた異空間にある国、穏。文明の発達してないちょっと古びた町をイメージした。 穏では、四季の他に雷季が
現世から隠れて存在する小さな町・穏で暮らす少年・賢也。彼にはかつて一緒に暮らしていた姉がいた。しかし、姉はある年の雷の季節に行方不明になってしまう。姉の失踪と同時に、賢也は「風わいわい」という物の怪に取り憑かれる。風わいわいは姉を失った賢也を励ましてくれ
雷の季節の終わりに恒川 光太郎デビュー作の『夜市』を読みたいと常々思いつつ、買うでもなく借りるでもなく時が過ぎていくうちに、書店に並ぶ新刊を目にした。前作同様、目を引く美しい色合いの装丁である。2作目に急かされるようにして、2冊まとめて購入してみた。まだ1冊
雷の季節の終わりに恒川 光太郎 角川書店 2006-11売り上げランキング : 5006おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools 現世から隠れて存在する小さな町・穏で暮らす少年・賢也。彼にはかつて一緒に暮らしていた姉がいた。しかし、姉はある年の雷の季節に行方不明にな
これはいい作品だ~。なんだろう、こう、ひたひたと忍び寄ってくる、そこはかとない、怖さ。すぐ後ろに、闇がわだかまっている。今にも、「ひと」を呑み込もうと。いや、飲み込まれるのは人なのか。世界はすでに、呑み込まれているのではないか。彼岸と此岸の境は、曖昧だが
読み終わりました。大好きな作家さんなので感想をば。恒川光太郎著作:「雷の季節の終わりに」この方はとても柔らかい文章を書く方だと...
衝撃のデビュー作「夜市」が、次回作が期待できるような内容だったので、おぉ!新刊!と喜び勇んで手に取った作品。異世界の小さな町、穏(おん)で暮らす少年・賢也。「風わいわい」という物の怪に取り憑かれている彼は、ある秘密を知ってしまったために町を追われる羽目に
○ 『夜市』
◎◎ 『雷の季節の終わりに』
◎ 『秋の牢獄』
雷の季節の終わりに
書籍「雷の季節の終わりに」 恒川光太郎・著 角川書店・刊を読了。
先日エソラを読んで読みたくなったので、手をつけてみた。
この話は、穏という日本とは隔離された次元のずれた場所での物語。そこには雷季というのがあり、外では風わいわ...
これで現在出版されている恒川光太郎の本を全て読んでしまった。『秋の牢獄』、『夜市』、そして本書の順である。著者はデビューして間もないため、まだ三冊しか出版していないのだから仕方がない。 ただ長編は本作のみで、あとは中編集である。どちらかと言えば、著者...
雷の季節の終わりに
恒川光太郎 角川書店 2006年11月
穏は、海辺の漁村を中心とした一帯の名称で、海と畑からとれるものを基本として生計をたてている。書物にも記載されてないし、地図にも載っていない。穏には、冬と春の間に雷の季節がある。 その穏で
雷の季節の終わりに/恒川 光太郎
¥1,575Amazon.co.jp
【現世から隠れて存在する小さな町・穏で暮らす少年・賢也。
彼にはかつて一緒に暮らしていた姉がいた。しかし、姉はある年の雷の季節に行方不明になってしまう。
姉の失踪と同時に、賢也は「風わいわい」とい
雷の季節の終わりに 恒川光太郎著
地図に載ることもない土地『穏』には、四季の他にもう一つ、冬と春の間に雷季という季節があった。その...
―内容(「BOOK」データベースより)―
現世から隠れて存在する小さな町・穏で暮らす少年・賢也。彼にはかつて一緒に暮らしていた姉がいた。しかし、姉はある年の雷の季節に行方不明になってしまう。姉の失踪と同時に、賢也は「風わいわい」という物の怪に取り憑かれる。...
「風わいわい」が気になって仕方ありません。
わたしのそばにもいるような気ガします。