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愚行録、貫井徳郎

東京創元社「ミステリーズ!」vol.09-13(2005年2月-10月)掲載。

ある日起こった、首都圏に住む平凡な一般市民の田向(たこう)さん一家惨殺事件。
ルポライターが田向さんにまつわる人々にたんねんにインタビュー取材をしていきます。
このルポライターはかなりの腕前です。
いい思い出だけでなく亡くなったとはいえ(だからこそなのか)、
ひとりひとりの裏側に隠されていた本音の部分までを引き出していきます。
その合間ごとに妹から兄へ語られる思い出話が挿入されます。
そして最後に解明する殺人犯!。

久々の本格推理、
本来の持ち味の緻密な文章と大胆な構成に全文口語体という趣向に仰天しました。
さまざまな証言は、語っている人は賢いつもりなのでしょうけど、
実はそこに愚かさが出てくるという皮肉な構図になっています。
人の暗部を浮かび上がらせ、あばき、引きずり出した作品でした。
人の愚行のカタログを描いた筆致にめまいと衝撃を受けました。
以下ネタバレかも:反転:・・第1ページが大ヒントなので、置くならラストの方が衝撃は強かったでしょう。
関連情報 貫井徳郎の読了本
・・悪党たちは千里を走る 貫井徳郎
・・ミハスの落日 貫井徳郎
・・夜想 貫井徳郎
愚行録
愚行録、貫井徳郎
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コメント

[C280]

そういえば、田向さん夫婦が出会って結婚するまでは、語られずじまいでしたね。
知ったとしてもよりいっそう・・・。

[C282]

藍色さん、こんばんは。

そうなんです、大学生のあと二人はどうやって知り合ったのが気になります。

[C286]

ななさん、こんにちは。
貫井さんらしい作品でした。また他のも読んでみてくださいね。

[C287] こんばんは

私の場合、読了後一日くらい経ってから、じわじわ来ました…特に、一ページ目とか。貫井さんの作品はやっぱりいいですね!今、『生首・・・』読んでますので終わったら、またきますね!

[C288]

藍色さん、はじめまして。
インタビューに答える人々の、どろどろした本性みたいなのも引きずり出されていくのが面白かったです。表面上はみんな普通の人なのに。人間って、本当に愚かな生き物だと思わせられました。では、また。

[C290]

KOROさん、こんにちは。
貫井さんらしい、独特の世界でしたね。
KOROさんも貫井ワールドになじまれているみたいですね。私は期待しすぎなかったのが、良かったのかも(笑)。
おお『生首・・・』読まれているんですね!レビュー楽しみにしています。

uririnさん、はじめまして。
ご訪問、コメント、トラバありがとうございます。
インタビューの答えがいびつになっていくことに気がつかない語り手たち・・・。
乗せられて、こうならないように気をつけたいですね(笑)。

[C423]

藍色さん、こんばんは!
田向夫婦、インタビューに答える人物たち、全ての登場人物の愚かさがひしひしと伝わってきましたね。
最大の被害者は、子どもなんですよね。子どもには罪はないだろうってそれを考えるとやっぱり暗い気持ちになりました。
  • 2006-08-16 22:32
  • エビノート
  • URL
  • 編集

[C427]

エビノートさん、こんばんは!
インタビュー形式が、あまりにもリアルに人物像を作り上げていって、
後味の悪い余韻が残りましたね。
そうなんです!巻き添えになった子どもには何の罪もないはずなのに・・・。
大学の内と外や妹の育てられ方など、教育について考えたりもしました。

あ、貫井さん、初読みだったのですね。
これから読まれるのでしたら、私は記事を持ってませんが、
衝撃度が高いデビュー作「慟哭」をおすすめします。
記事を持っている「悪党たちは千里を走る」は、まったくタイプが違う異色作です。
ネタバレになりそうなので詳しくお話できないのが、ちょっとつらいです(笑)。

[C510]

まったくやりきれない物語でした。
貫井さんはきっと読者にそう言われるのが一番うれしいのでしょうね。

田高夫妻の出会いはきっとドラマチックでもなんでもない、政略結婚(妻が上司の姪)だから詳しく語られなかったのでしょうね。

そして、ルポライターの振りをして話を訊きまわった光子の兄の執念も恐ろしく哀しかったです。
  • 2006-09-05 17:58
  • ふらっと
  • URL
  • 編集

[C512]

ふらっとさん、こんばんは。
このやりきれなさって、残りますよね。
そうそう、田高夫妻って政略結婚でした。納得です。
ルポライターの本音の聞き出し方、やっぱり執念のなせる業・・・怖。

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